帯の染み抜きってきものと比べて確かに厄介なケースが多いんですが、その一番の要因が帯芯ではないかと思います。
表地を染み抜きしても帯芯のシミが透けて見えてたり、カビクリーニングに出してもカビ臭かったり、無理に染み抜きして帯芯のアクが表地に移って汚くなったりといろいろありますが、じつは帯芯を交換するだけですごくすっきりさっぱりする場合も多いのです。
実際、写真の帯は表はそれほど黄ジミがなかったのですが、うすく帯芯の黄ジミが透けててかつカビ臭かったので、一部解いてみたところ帯芯に無数の黄ジミが…。この帯芯のカビによる黄ジミを放置すればどんどん表地に黄ジミを生産していく恐れがあるのです。
見えないとこやし別にええやん、って気持ちもわかりますが、そこが腐ったミカンってこともあるんです!!